「あんま気にすんなよ、お前のせいじゃねぇって」


ため息をつきながら、俺の肩に手の乗せるシキ。


その目は何処か遠くを見ているようだ。



「いや、確実に俺の教育ミスだろ」



今更後悔したって無意味な事くらいわかってる。
だが、後悔せずにはいられないこの結果。



「あの頃はさ…」


「やめろ、余計に虚しくなるだけだ」



いつしかの懐かしき思い出に浸ろうとするシキを止めた。



ホントに虚しくなるから。