「えぇ、凛と言います。」

「俺は紫輝 よろしくな」



15歳にしては、大人びて見えるのはこの世界にいるからなのだろうか。


全く俺とは正反対な雰囲気を持つ紫輝。



「…レオ・・・妹と遊んでくれていると聞いたもので…」



「あぁ、よく俺の所にくるな…何でか知らないけどな」


さっきもここに来て遊んでたんだと、後ろにある紫輝の部屋を親指で指す。



「つーか、俺達タメだろ?堅苦しい敬語とかやめろよな?」


「えっ…あぁ、うん」



じいちゃんが言ってた"よく出来た奴"

なんとなく、その意味が分かった気がした。