(勇次)「何なんだテメェらは!! 噛み合って無さすぎだろ!! まず龍巳!! テメェ何て言ってた!!」
(龍巳)「偽物の小銭の正しい日本語の使い方を…」
(勇次)「そんなん知るか!! 自分で考えろ!!」
(龍巳)「わはは、そうだな、よし「偽造硬貨」にしよう!!」
とりあえず、龍巳の問題は解決した。
と言うか、そんなくだらない疑問をこちらに向けないで欲しい、
(勇次)「次!! さくら!!」
(さくら)「コンビニで100円使っちゃったんだけど」
(勇次)「あぁ!? そんなん知る…って……え? マジ…?」
わりとマズイ問題に、勇次は冷静さを取り戻した。
(さくら)「うん、マジ」
(勇次)「……そ、それはガチでヤバいんじゃないか…?」
(さくら)「だからどうしようって言ってるじゃない!!」
(勇次)「いや… 「どうしよう」って言われても…」
(さくら)「どうにかしてよ!! アンタ私の手下なんでしょ!?」
(勇次)「う、う~ん…」
勇次とさくらがどうするか悩んでいると、玄関から「ガサガサ」と靴を履く音が聞こえてきた。
二人が玄関に目を向けと、龍巳が帰ろう(逃げよう)と、扉を開けている。
(さくら)「なに逃げようとしてんのよアホ髪!!!」
(勇次)「テメェこの状況下で帰る気か!!」
(龍巳)「だって~ 家に帰ってやることやらなきゃいけないし、明日は部活あるからぁ~」
(勇次)「薄情者ぉぉぉ!!」
(龍巳)「まぁ、でも大丈夫だと思うぞ? さくヤンこれと見比べて見ろよ」
そう言って龍巳はさくらに100円を投げた。
さくらは100円を捕れずに落とし、周りをキョロキョロと探す。
(龍巳)「じゃ、俺は帰るぞ」
その隙に、龍巳は玄関の扉を開けた。
(勇次)「オイッ!! 龍巳!!」
(龍巳)「さいなら また明日~」
‐ガチャ… バタンッ!!‐
(勇次)「もう一度言う!! 薄情者ぉぉぉ!!」
龍巳は去ってしまった。
(勇次)「ハァ… なんて野郎だ」
(さくら)「ねぇ勇次!!」
(勇次)「何だ? どうした?」
(さくら)「ちょっとこれ見て!!こっ…れぇ!!!」
‐ガツンッ!!! チャリン…‐
さくらは目の前で顔面から思いっきり転けて、妙な金属音とともに、衝撃で床が揺れたのが分かった、
