「シンちゃんシンちゃんシンちゃん!!」 「っだよ! うるせぇな!」 突然耳元で叫ばれて、俺は思いっきり顔をしかめて耳を塞いだ。 「なに見てんの?」 「……何でもねぇよ」 「でもさぁ、あの人のこと、よく見てるよね?」 「……」 わかってんなら聞くんじゃねぇよ……。