リリーは二人を部屋へ通した。 部屋の中は薄暗く雑然としていた。 壁の棚には本がぎっしりと詰まり、また別の棚には薬草の入ったビンがズラリ。 机には煎じかけの薬の入った鍋、妙な図形や古代文字でかかれた本などが乗っている。 他にも、何に使うかよく分からない道具がところ狭しと置かれていた。 「うわぁ、これが魔法使いの部屋かぁ」 ラミアは物珍しい部屋にキョロキョロとした。 「こっちよ」 リリーは二人をさらに奥へと促す。