「おや、可愛いお方が二人も。珍しいね」 しわがれ声と共に現れたのは黒いローブをきた小さな老婆。 本当はもっと身長があるのだろうが、腰が曲がり彼女たちの半分くらいしかない。 ローブのフードを目深にかぶっていて、顔はよく分からない。 声を聞かねば男か女かも分からなかった。 老婆は二人をじっくり見つめた。 「あら? その方はリリアじゃないかえ?」