「こらっ! 姫様に失礼だろ」 無礼な一言にキッと振り向くと、一人の若者が同じ年くらいの若者に頭をはたかれていた。 はたかれた方は恨めしそうに叩いた相手を見上げる。 「フフフ、久しぶりね、二人とも」 「はいっ! またこうして会うことが出来て光栄です!」 「俺は二度と会いたくなかったけどな」 マリンが笑顔の端に怒りマークを浮かべた。