マリンは玄関ホールに連れてこられていた。
そのホールに悲鳴が響いた。


「マリン!!」

「魔女様こっちだ!」


小人がリリーを引っ張ってマリンの側まで連れてくる。


「何かいきなり倒れて」

「それから動かなくなって」

「脈もないから」

「どうしようかと思って」

「城に連れてきたんだが」

「これは一体何なのか」

「魔女様ならわからんか?」


リリーはまず、マリンの魔力を彼女の中に込めた。
それからマリンの体を丹念に調べる。


「どうだ?」


リリーの手が止まったのを見て小人が詰め寄る。
リリーはゆっくり手を下ろす。
そして、またゆっくりと首を横に振った。


「そんな!」

「どうしてこうなったか、少し前のことから詳しく教えて」


小人たちは詳しく、いらないことまで加えて話した。