小人たちも馬車の荷物から弁当を出し広げ始めた。
準備が完了しマリンを呼びに行く。
だが、すぐに呼びに行ったメラクが戻ってきた。
「大変だっ! 姫さんがっ!」
全員が駆けつけると、其処には食べ掛けのリンゴを手に倒れたマリンが横たわっていた。
「ど、どうするんだ?」
「生きてるのか?」
「いいや、脈がねぇ」
「どっかに連れて行こう」
「どこにだよ?」
「城ならどうだろう?」
「この距離なら力を合わせてワープしよう!」
もしもの時の為に許されている魔法の一つ。
今使わずしていつ使うというのか。
7人はマリンを囲み輪になる。
と、彼らの体が7色に光り始めた。
光はどんどん強くなり、辺りが真っ白になった途端、光は突然消えた。
そして、光のあった場所には何もなくなっていた。


