息を整え、落ち着くためにも二人は手近な部屋に入った。

リリアはすぐさまお茶の一式とお茶菓子を用意し、リリーに差し出した。

「ごめんなさい、手間をとらせてしまって。あなたに話があるの。
こないだのことも、また他に頼みたいことも」


リリアは小さく頷く。


「この袋を渡しておくわ。これの中身を使えば、あの子を探せる。
そして見つけたら、あの子を説得して欲しいの。
あなたにしか出来ないわ。
私やシャーマの声は届かない……でも、あの子が心を許したあなたなら、きっと届く!」


リリアは袋を受け取り、目線で開けていいか尋ね、それを開けてみた。