間が悪くなり、マリンはリリーにたずねた。

「あの……母上?」

「何かしら?」

「お叱りにならないのですか? …あの、私のこと」

「貴女は、自分が叱られるべきだと思うのですか?」


質問で返され、マリンは一瞬言葉に詰まった。


「え、と…そうだと思います……恐らく」


慎重に言葉を選びながら答えると、リリーはいっそう笑みを強くした。


「それが、それさえ分かっているなら答えはすぐ其処にあります」

「?」