邪魔なのだろうか?
いろいろと問題は起こしてきた。
落ち着いて国の問題を進めるには邪魔だろう。
「あー! もう! 考えてもわからない!」
「どうしたの?」
振り向けば、いかにも純朴そうな青年が立っていた。
「あ、いや…」
「君、誰? あんまり見かけない人だけど…引越ししてきたの?」
マリンは答えに困って、うーんという声を漏らした。
「まあ、いいや。とりあえずどいてくれる? それ使うから」
さほど興味もないのか、彼はマリンの下の丸太を指した。
「じゃあ、椅子の代わりを頂戴」
「はぁ?」
「私の座る椅子がなくなったでしょ?」
「ああ、そうだね」
青年は引きつった笑みをこぼした。


