一息で、人数が半分以下に減ってしまった。 そんな光景をリリアは呆然と見つめていた。 おもむろに料理長はそんなリリアに首を向ける。 「……」 「あの、何か…?」 言ってからぶしつけな質問だったと後悔し身を固くしたが、料理長は何もしなかった。 その代わり、リリアにつかつかと歩みより肩をポンと叩く。 「?」 するとそのまま唖然としているリリアを置いて、彼もまた厨房へと去って行った。