メイドたちの苦労話はまだまだ続く。

「お茶やお菓子は高級品じゃなければ怒るし
特にお茶の味にはうるさいわよ!」

「献上品だってそうよ!
最高級じゃなければ見向きもしないし
趣味に合わなければどんなに高くてもポイ!よ。
それで怒られるのはなぜかあたしたち」

新人の子の顔色が少しずつ青ざめる。
しかしそれ以上に顔色が悪くなっていったのはリリアのほうだった。
彼女たちの話は未だ終わらない。

「食べ物の好き嫌いも激しいわよね」

「全くよ!あれであたしたちの給料の何倍もするんだから食べないなら頂戴ってのよ!」

「……それはちょっと意味合い違うよね」