冗談の言い合いが落ち着いたところでリリアは事情を皆に話した。

話の途中から、他の使用人がマリンへの文句を言い出す始末。
それでも話終えると、皆はリリアに味方した。

「そりゃま、姫さんが悪ぃわ」

「それよか、お前さんがここまで耐えたことが俺はすごいと思うぜ」

「そうだそうだ」

「い、いえ…そんなことは……」

皆の口から飛び出すマリンのあまりの評判と、自分をたたえられリリアさらに小さくなる。

同い年くらいのメイドはそんなリリアに語りかける。