そんな状態がいつまでも続くわけがない。

先に爆発したのは、マリンの方だった。


教師がマリンの部屋から去った途端にマリンはリリアのテストを奪いとり、内容を一瞥する。
ギリと歯軋りをして用紙をくしゃくしゃに丸め捨てると、キッとリリアをにらみつけた。

「いい気味かしら?
何もかも私よりもうまく出来て、先生に褒めてもらって!
挙句の果てにはわざと私よりも悪い点をとるなんて───

どこまで私を馬鹿にすれば気が済むのよ!?」

「そんな……馬鹿にするだなんてそんなことは全く──」

「黙ってよ!」

マリンは時間がないながらもリリアが用意したティーセットをなぎ払った。