優雅に、美しく踊るマリンを見つめ、思わずリリアは呟く。


「ああしてたら、普通のお姫様なのになぁ」

「全くだよなぁ。お前も苦労人だな」


予期せずかえって来た同意に顔を上げると、目の前にキーファが立っていた。


「警護?」

「ん? ああ。それもあるけど俺たちも一応お年頃だから出とけってさ」

「お嫁さん探し?」

「ま、そんなもん」


キーファはウェイターから2つ飲み物をもらってリリアの隣に座った。