パーティと儀式は同じ大広間でそのまま行われる。 広間の上手に舞台を祭壇が作られ、その中央に教皇とシャーマ。 シャーマよりやや脇にリリーが座っていた。 拍手喝采の中二人は入場し、入ったとたんにリリアは側の貴族の人ごみに紛れた。 マリンは祭壇へまっすぐに伸びる道をゆっくりと進む。 ──何だか、気持ちがいい。怖さもあるけど…それ以上に ──大丈夫。私は、大丈夫 祭壇を登り、父と司教の前に跪いた。