そんなシーモアにリリアは厳しい目を向けた。


「そんなこと言うくらいならあの人の戯言に乗らないでくれる?
おかげで大騒ぎよ。
何のための騎士団なのよ! 守るためじゃないの!?」

「おいお前! いくらなんでも言い過ぎだ」

「いいんだ。彼女の言うとおりだよ」


シーモアは力なくキーファをおしとどめた。
リリアは鼻を鳴らしてそっぽを向くと余裕なく辺りを見回しマリンの影を探す。


「もう、今は動きが活発で危ない時期だって言うのに…」


そんなリリアに二人は顔を見合せた。