シーモアは絶句した。 ついてきたのが一般人か騎士団の関係者ならばまだごまかしようがあるが、リリアはマリンに一番近い人間。 このことがバレてしまえば―― 「言っとくけど、“上には秘密”でなんて無理よ。 姫様がここにいることをつきとめたのは王妃様なんだから」 「なんだって?!」 シーモアは一気に青ざめた。キーファを見れば、彼は面倒そうに頷いた。 「そんな…」 シーモアは頭を抱えた。