振り向けばこちらに向かってキーファともう1人、女の子が走ってきた。

「キーファ! よかった! 大変なんだ!」

「知ってるよ! てめえ何ボンヤリしてやがった!」


シーモアと合流するなりキーファは怒鳴った。

道行く人が驚いてチラと見ては通り過ぎていく。

シーモアはいきさつを急いで説明した。

話終えると二人は呆れて頭を抱えた。



「あんたは何でこんな計画に付き合ったのよ!
普通に考えればダメだって思うじゃない!」

「それも一理あるけども、まず君は誰だ?」

「私はマリン姫付き侍従のリリア・ファーネルよ!」