「あれ? マリン様?」


シーモアがマリンの姿が消えたことに気付いたのは彼女が1人で歩き出してすぐだった。

シーモアはすぐにマリンを探し回る。

だが、広い市場の中。

人の集まるこの時間という状況も手伝って、捜索は困難を極めた。


「シーモア! やっと見つけたぞ!」


日も高く上り途方に暮れていたその時、心強い友の声が耳に届いた。