「それが、今度は城下なのよ?」 「はぁ? 随分とまた羽を伸ばしたもんだな」 鏡は意地悪に笑った。 笑い事じゃないわとリリーとリリアは頭を押さえた。 「ペンダントは持っているようだからすぐに見つかるわね?」 「オレを誰だと思ってる? んなもんなくたってお茶の子さいさいだ」 鏡は不敵に笑った。 「何で鏡があんな言葉知ってるの?」 ラミアがリリアに耳打ちするがリリアはさぁ、と肩をすくめるだけ。