渡辺は両手の人差し指を頭に付け鬼のように表すと八橋の前にしゃがみ一言しゃべった。

「きっと、こんな風にね。」


渡辺はそう言った後、社長の元へ行きなにかを話して会議室から去った。

きっと、八橋に見えている『今』は夢だと思いたいだろう。


しかし。

悪夢は八橋ではなく、違うところで起こっていた。