「八橋くん。君、今月の休暇は何日使ったと思ってるの?」
「え…えっと…」
困惑している八橋に若い女性は発した。
「今月の八橋さん。あなたの休暇は『十日』です。ちなみに、来月分もみっちりと休暇届が出されています。」
八橋は言葉を失った。
「八橋くん…残念…だね。『休む』なんて事して楽にやろうだなんて…『ア・サ・ハ・カ』だよ。」
その男の言葉を聞いた一同はクスクスと笑っていた。
「やめないか!重大な話の最中だ!」
社長が叱り付けるとさっきまでの笑い声が静寂に変わった。
「それで…君もだだ単に仕事をするのはまわりも気にかけるだろう。」
「………」
八橋の言葉は無かったが話を続けた。
「そこでだ…なんなら、『一週間であるプロジェクトを成功させる』のはどうかな?」
「え…?」