――しばらくして、完全には泣き止まぬままに再びベッドに入らされたあたし。
薫さんが「怪我もしてるんだし、まだ顔色もよくないしね」といって無理やり布団をかぶせたのだ。
ずず、と鼻を啜りながら起き上がろうとすると、三人にドサッと押し戻される。
……くっ。
「一時間寝てな。それとお昼はちゃんと食べるのよ」
「……」
「返事は?」
「はーい…」
渋々返事をしたあたしに「よし」と言って頭を撫で、杏子は美紅ちゃんと出て行った。
「じゃあ俺もあとで来るよ」
「そんな…いいですよ」
「あはは~♪じゃあね悠由ちゃん」
「あっ……」
行っちゃった…。
来てくれなくたっていいのに…。
ていうかそれ、来るまでいろよこのヤロウってことだよね。
なんかまんまと……?
…いや。考えまい。
みんなのお言葉に甘えて…寝ることにしよう。
よく考えたら、最近まともに寝てないや。
そう思うと、急に睡魔が襲ってきて……五秒ほどで瞼を閉じた。

