俺様狼と子猫少女の秘密の時間①



――「やめて――…っ!」


――「親父ッ!!」


――「もう……やだよ。あたし」


――「姉貴が……!?」


――「母さん…!」









「っ!!」


……。


「…ハァ……」


夢、か…。

何年ぶりだよこんなん…。


あんな話聞いたからか…。


時計を見ると、深夜の三時。

だがとても…眠れそうにない。


バルコニーに出て、僅かばかりに光る星を、ただ眺めた。


「悠由……」


悪いな…約束、一つも守れなくて。

また、お前を泣かせるかもしれない。


「悪い……」