――「やめて――…っ!」 ――「親父ッ!!」 ――「もう……やだよ。あたし」 ――「姉貴が……!?」 ――「母さん…!」 「っ!!」 ……。 「…ハァ……」 夢、か…。 何年ぶりだよこんなん…。 あんな話聞いたからか…。 時計を見ると、深夜の三時。 だがとても…眠れそうにない。 バルコニーに出て、僅かばかりに光る星を、ただ眺めた。 「悠由……」 悪いな…約束、一つも守れなくて。 また、お前を泣かせるかもしれない。 「悪い……」