――――…… 『悠由……』 『えっ…』 『悠由……』 『先輩…? 先輩どこ?』 『サンキュー悠由…』 『先輩!!』 「っきゃーーーーーー!」 わ!? は!? え!? な、なにごと? ガバッと頭を起こし、きょろきょろ辺りを見回す。 どうやら…寝てしまっていたようだ。 授業もとっくに終わってる。 なぜ…起こされなかったんだろう。変なの。 …いやいやそれより。 さっきの悲鳴はいったい…。 ていうかあの夢は…。 「???」 「……アホ面」 「ちょっ、なんてこと言うんですか先輩! ……先輩?」