――そしてお昼。運命のお昼。

こういうときに限って、時が経つのが早く感じるものだ。


「どうしよう…杏子」


「あたしに聞きなさんな」


「だって……」


行こうか…行かまいか…。

というかそもそも、先輩はいるのかな?


「もしかしたら来てないかも…」


「にーげーなーいっ」


「うっ……はい…」


ハァ……行くしかないか。

どちらにせよ、誤解は解きたいしね。


「じゃあ…行ってみるね」


杏子に告げて、お昼は買わずにいつもの部屋へ向かった。



先輩…いるかなあ?

昨日朝から来てたから…今日はサボってるかも。

いやでも学校には来てるかも?


様々な想像を張り巡らせながら、緊張で高鳴る胸を押さえた。



…頑張れ!! あたし!

大丈夫だぞっ。あたし!