俺様狼と子猫少女の秘密の時間①


「っ……」



ドッドッドッド


ドッドッドッド



わ…失敗した……。

に、握るんじゃなかった。


これじゃ学校に着く前に心臓発作でぽっくり逝っちゃうよ。


「せ、先輩……あの……」


「……」


わあ…。む、無視…。

どうしよう…結局あれは謝り損ねたことになるんだろうか。

それとも許してもらえたのかな。

いやそれより……。


あたし先輩が好きなんだって気付いて…。

そいで不必要なほどに意識しちゃうんだ。


「っ……」


改めて思うと…さらに恥ずかしい……。


「きゃーーもうっ」


「うおっ…急になんなんだよお前は!」


突然叫んだあたしに驚いたようで、先輩に怒られた。

くすん…。


「す、すみません」


「まさかまた変な妄想…」


「してません!!!」