俺様狼と子猫少女の秘密の時間①


――次の日。

ついについに月曜日がやってきて、緊張の朝を迎えた。


「ど、どうしよう今日……」


こないだの別れ方が“あれ”なだけに…お昼行きづらいよね…。

でも行かなかったらやっぱり怒られるかなあ。


「そ、そうだ! わたしはきょう、いんふるえんざになった!」


「馬鹿かお前。馬鹿は風邪引かねーんだよ」


「……」


そんな馬鹿連呼しなくてもよくない…?

ていうかいつの間に部屋に来てたの那智兄。


結局、憂鬱を抱えたまま家を出た。



あーあ……。どうしよう。

会っちゃったらきっと先輩……。





『ふっ……覚悟しやがれこのヤロウ』


『いっ……いやあぁーーっ!!』


『黙れ! お前は俺の言いなりになる運命だッ』


『そ、そんなあ……』


『まず…………肩を揉め!』





「いー加減阿呆なんじゃねーのか」


え"……。