そう思うと、また涙が止まらなくなる。
「悠由……大丈夫?」
いつまでたっても泣き止まないあたしを心配してくれる杏子。
これ以上心配かけちゃいけないと思い、ぐっと涙をこらえる。
「うっ…らいじょうぶ……」
「……べ、別に泣いてもいいの、よ…?」
「だいじょぶだも…!」
「……」
しんこきゅー。しんこきゅー…。
落ち着けーっ、落ち着けあたしーっ。
「すーはぁー…すーはぁ…」
胸に手を当て、大きく深呼吸をした。
「ほんとに大丈夫?」
「うん…」
「もう…昼出て行ったきり戻ってこないから。探したのよ?」
「ごめん…」
あちゃー……。二時間も経ってたのか。
今日終わっちゃうよ。
「あ…でもどうしてここ分かったの?」
「だって屋上にいるのかと思ったのよ」
そっか…今は室内だっていうのは言ってなかったっけ。
まあ結果的にはよかったんだけど……。

