『居ないって…書いてたじゃん…』
 
 
“嘘つかれた”
 
と思うと、悲しい半面、無性に腹が立った。
 
 
『嘘つく意味が分かんねぇ。居るなら居るって言えばいいじゃねーか』
 
 
すぐ横にあった、某ロボットアニメのプラモを、床に叩きつける。
 
そのロボットは、バラバラになり、もう元の形を留めていなかった。
 
苛々は、治まるどころか益々募(ツノ)り、俺は気付かない内に、ケータイを握り、メールを打っていた。