「16だよ。高校行ってないけどね。」
なんで高校に行ってないのか聞きそうになったけど、さっきみたいに悲しい顔されるのはなんか嫌だから聞けなかった。
『16歳・・・・・私と同い年ですね!』
「マジ?愛海ちゃん大人っぽいから年上かと思った。」
そう言うと山下さんは時計をチェックした。
「そろそろ風呂沸いたから、愛海ちゃん入ってきていいよ。服は俺のだけど風呂場のとこに置いてあるから良かったら着てね。」
『何から何までホントありがとうございます。じゃあお風呂借りますね。』
ビチョ濡れの服をたたんでかごの中に入れた。
このまま帰ってたら多分風邪ひいてたから山下さんには感謝した。
