「私達はできる限りのことを尽くしました。しかし、このまま良くなることはないので、心の準備を・・・・・」 「あの、いつまで・・・」 おばさんは先生の話を遮るようにして聞いた。 「もってあと1時間だと・・・・失礼します。」 静かにそう答え、礼をして去っていった。 私は、お母さんとおばさんに頼まれ、最初に病室に入り、かあ君に会った。 かあ君は事故にあったとは思えない奇麗な顔で眠っていた。