「さっき、山下さんの携帯に、警察の方から電話が来て、和樹君が事故にあったそうよ。病院に運ばれて、危険な状態みたい。」
「今からその病院に行くから、心の準備はしておいてね。」
突然そんなことを言われても、心の準備など出来るはずがなかった。
ただただ、かあ君が助かることだけを願っていた。
病院に着くと、事務みたいなところに行き、かあ君のいる場所を聞き、走ってその場所に行った。
「山下さん・・・・」
病室の前で膝をついて震えているおばさんが、こっちを向いた。
「・・・すいません。せっかくの誕生日パーティーの日に・・・」
「山下さん、謝らないでください。それより事故って・・・?」
