普段は滅多に姫乃ちゃんから連絡が来ることがないので、どうしたんだろうかと思っていたら。


『姫ね、実は天音ちゃんにちょっとお願いがあるんだぁー』


珍しいです。

姫乃ちゃんからのお願いなんて、初めてのことです。


「はいっ。なんですか?」

『あのね~。もうすぐうちのパパの誕生日なの』

「わあ!そうなんですか?おめでとうございます~!」


おめでたいことですね!

だけど、姫乃ちゃんの声音はあんまりすぐれなくて、どうしたんでしょうか?と首をかしげていると、


『プレゼントあげたいんだけどね、姫、大人の男の人に知り合いがいなくて~…』

不安そうに話す姫乃ちゃん。


ふむふむ、なるほど。と頷いて先を促す。


『だからね、こんど彼氏さんにプレゼントのアドバイスをしてほしいんだけど……ダメかな?』


とっても素敵な計画ためのお願いをされてしまっては、断るなんてできません。

二つ返事で智くんに相談することを了承した。