うーん。
あんまり甘くないような……?

姫乃ちゃんに勧めてもらったお酒は、思ったより甘くかんじなくて飲み干すのに少し時間がかかった。


しばらくすると、視界が狭くなってきた。

「ふあ~……」

あくびを我慢できなくなり、いよいよ睡魔がやってくるのが分かり堪えようとするけど、どうにも瞼が重い。




「あれ?梅くんと桜庭さんじゃん」

薄れ行く意識の中で咲ちゃんの声が聞こえる。
私のすぐ近くで足音が途切れた途端、


「ああっ!もしかして天音にお酒飲ませた!?」

驚いて叫ぶ咲ちゃん。