ウキウキと軽い足どりでベッドに行くと、

「あれ、咲ちゃんからです」

今日、大学で会ったばかりの咲ちゃんからの着信だった。



ベッドに腰を下ろして電話をとると、咲ちゃんの明るい声が聞こえる。


「もしもし?咲ちゃん?」

『あ!天音、よかった繋がって!急なんだけど明日さあ、』


「……ええっ!?嫌です~っ。明日は智くんと会う約束があるんですよ~…」