「帰ったら、シャンパンでお祝いしましょうね!」

「ああ、いいけどお前少しだけだからな」

「えぇ〜!なんでですかぁ!」

「だって飲んだら寝るだろ」

え〜、そうですけど〜。

「智くんのお家だから大丈夫です!」

智くんは、虚をつかれたように目を少し見開いてから意地悪い笑みに変わる。


「そうだな。俺になら何されてもいいもんな」


そんなとんでもない発言を公共の場で言うのはやめてほしい。

「……っ!!」

何も言い返せない私を楽しそうに見ながら、


「けど今日は俺の誕生日だからな、天音が楽しませてくれるんだろ?」


どこまでも美しい顔が妖しく囁いた。





ーーーーどんなあなたも大好きだから、反抗なんてできません。