私が4歳のときに妹が生まれた。

妹は母親譲りの色素の薄い癖っ毛で、小さいときは天然のくるくるパーマが天使のように可愛かった。

ぱっちりとした二重の目に白い頬はそれはそれは可愛いくて、父は目に入れても痛くないというように可愛がって甘やかしていた。

私は自分の黒髪を見ながら、どうして私は真っ直ぐな黒髪なんだろうと毎日考えていた。


私は髪質だけじゃなくて、能力もお父さんに似ていた。


勉強は理解するのに苦労したことはないし、覚えることも楽しかった。

運動は何でもそつなくこなせた。


何でも出来ることは楽しかったし、こうしていると両親がとても喜んでくれた。

私を見てくれたし、私のために色々世話を焼いてくれた。

だから私はもっと勉強を頑張ったし、小学生で読書感想文コンクールで賞をとったときは本当に嬉しかった。


妹は何も出来ないわけではなかったけど、勉強も運動も何も私には勝てなかった。

何も私より出来ないのに、その素直な性格で周りに愛されていた。