大学に入って知り合った咲ちゃんは、3年次の今でも仲良くしてくれてる私の大切な友だちだ。

大学生になって知り合った人は、基本的に私のお姉ちゃんと関わりがないし、そもそも姉がいることを知らない人がほとんどで。


なので、私とお姉ちゃんが比べられることもなく、私自身を見て、好きになって一緒にいてくれるから私はここの友だち達がみんな大好きだった。

中でも咲ちゃんは私の良き理解者で、ある時不意の出来事でお姉ちゃんと対面してしまったけどその後も態度は変わらず、むしろ私の味方になってくれた。


「智くんも大好きですけど、咲ちゃんも大好きですよ〜」

講義中の突然の私の告白に、


「はっ!?」

咲ちゃんが素っ頓狂な大声をあげた。

一斉に視線が集中し、「そこ、講義中は静かにするように」とマイクで注意をうけて咲ちゃんに睨まれる。


「ふふっ」

その驚く顔があまりにも可愛くてつい笑ってしまった。