寝るときに下着をつけていない私の胸の先端をTシャツの上から()まれた。

「んぁっ……」


甲高い声が上がる。

どうしようもなく恥ずかしくて、慌てて手で口を覆うけど飛び出た声は戻らない。


「と、智くん……っ」

Tシャツを巻くられ直接私の肌に触れる唇は少し冷たい。

なのに触れられた肌は火傷したように熱い。


待ってください、と言いたいのにさっきから口をついて出るのは言葉にもならない吐息だけで。

Tシャツを全て脱がされたときには、朝から色気を隠す事なく(まと)う智くんに見下ろされるように組み敷かれていた。




……そうして私たちは散々ベッドで戯れたあとに、いよいよ時間がなくなってきたのでシャワーを浴びにバスルームへ向かった私を智くんはさらに翻弄してきたのです。

「も、もお〜!ダメですっ、ほんとに遅れちゃいますー!」

「そういうわりに身体は正直だけど」

「……っ、やぁっ」

「嫌なの?ここ?」

「違っ……、でも、これ以上は」

まだ抵抗しようとする私を容赦なく攻める智くんは妖艶な顔で楽しそうに笑うと、
シャワーの水滴が顔にかかる私の唇をペロリと舐め上げた。