私が悩んでいたことをいとも簡単に解決してみせて、どうでもないことのように振る舞う智くんは、

私には本当に本当に眩しく見えた。


姫乃ちゃんへの罪悪感も
智くんへの不安感も

全て何でもない事で、いらない事だよと教えてくれてる気がした。





「あの……、だいぶ早いですけど、これ、お誕生日プレゼントです」


こうして、予定より2週間も早くプレゼントは智くんの元へと届いたのです。


「嘘も隠し事も下手なんだから最初っからこうしてればよかっただろ」

そう言った智くんは、夜中とはいえまだ車通りはあるし街頭で明るい公衆の、それも私の家の目の前の道路で私が腰を抜かすほどのキスを贈ってくれた。





ーーーー幸せそうに目を細めるあなたを見られるだけで、私は幸せです。