私のこの癖はもうずっとこのままで、今さら改善できるとも思えなくて返答に詰まる。

「あ、あの、でもちゃんと選びなおすので」

「いい」

私の言葉を遮って智くんが止まる。


「え?」

「それもらう」

「あ、え?でも……」


せっかくのプレゼントだし、出来れば驚いて欲しいし、楽しみにしてほしい。

中身を知るものをプレゼントとして渡すにはどうしても自信がなくなってします。


「喜んでもらえるかはわかりませんけど、それでも、出来れば中身を楽しみにしてほしいので……やっぱり」

そこまで言った私に抱き込む力を緩めることなく智くんが、



「じゃあ今ちょうだい」



耳を疑うようなことを言ってきた。