「なら、よし。じゃあ、上に行け!!」


そうゆうと二階を指差す。


あたしは光太の指の先をじっと見つめてから二階を見上げた。


上がりたくねぇ…。


階段上るのめんどくさいなぁ…。


きっと、今のあたしの顔は醜く歪んでいるに違いない。


それぐらいだるくてめんどくさいのだ。


そんなあたしの思いも知らず、光太はいつの間にか玄関のドアノブに手をかけていた。


ガチャッとゆう音に反応して玄関の方を見る。


「え、もう行くの??」


「だから言っただろ。日直だって」


ため息混じり言った言葉は小さすぎて、扉の閉まる音と一緒に消えていった。


日直だからって…


まだ7時半なんだけど。


あたしの家から高校まで自転車で10分もかからない距離にある。


どんだけ日直好きなんだよ。


とか心の中で思いながら、あたしは重い足取りで二階にある自分の部屋に向かった。