ガラッ――



あたしが首を傾げてから数秒後、二人が教室に帰ってきた。



それも、ものすっごくテンションを低くして……。



そんな二人を見てあたし以外の生徒も心配しているのだろう、教室が少しだけ騒がしくなる。



「お前たち、やっと帰ってきたんだな」



テンションが低い二人見ても何も感じていないのか担任の先生であるモジャモジャ先生、通称モシャが二人にむかって手招きをしている。



「あたし、やりたくない」


「俺も…」



そう言いながら首を降る二人。



あたしたちには二人が何を言っているのかさっぱり分からない。



そんな二人を見てモシャ先生はあからさまにため息をついて二人を指差し、口を開いた。