あたしは実験に使うビーカーを軽く水で洗いながら小さなため息をついた。



そんなあたしを見ててるちゃんもため息をついた。



「何考えてるかわかんないけど、授業の時まで考えちゃダメっ!!」



てるちゃんがあたしの丸まった背中をバシッと叩いた。



痛くないんだけどね……。


てるちゃんはビーカー使うから早く洗いなさいっ!!ってビーカーを指差してから自分が担当している実験をまたやりにいった。



「考えても仕方ないよね……」



あたしはビーカーを持って止まっている手をまた動かした。



「なぁにが、仕方ないんだ?」



あたしの頭にズシッとした重たい物がのっかってきた。