しれっと言ってきた聖斗に不覚にもドキッとしてしまった。
「な、なにそれ…」
なんて言いながら私と聖斗は二人で歩き出した。
「……」
「……」
って沈黙かよ!!!!
歩き出して数分……
何もしゃべることがなく
黙々とただ二人で歩く。
ローファーがコンクリートに擦れる音。
カバンが揺れる音。
周りの人の話し声に鳥の声。
車の音だって耳の間近で聞こえてるみたいにこの沈黙が苦しい。
なんで私を迎えに来たのか。
なんで?
なんで?
なんて聞けない…。
でも知りたい。
どうしたら聞けるんだろうか。
なんて思いながら口をモゴモゴと動かしていると…。
「あ、着いた」
「え?あ……」
気がつけばあっとゆう間に学校の正門の前。
私がぐちゃぐちゃ考えている間に
こんなところまで来てたんだ。
なんて思いながら
私は小さいため息を吐いて肩を下に落としたその時…
聖斗が私の頭に軽く手を乗せてきた。
そして
「小麻里は俺のことが好きだから」
へ?