美夜*サイド



大好きな人が家まで訪れた。


息を切らして


私なんかのために汗をかいて


走ってきてくれた。


どうしたの?

そんなに慌てて。


そうやって優しい言葉をあなたに言って


抱きしめられて


好きだ。


なんて…


そう言われたらとても幸せなはずだった。







だけど。

私には、そんなこと出来ないの。


悠雅?

私は、今でもきっと
あなたのことが好きなんだと思う。

ううん、好きだと思う。


だけど

だけどね?


今の彼女さんを大切にしない悠雅は
好きになれないよ。